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うい;うい;いお;おい

その臭いを触媒に、時間がワープし――ホテトル嬢を買ったら、キョーレツに腋と股間が臭い女がやってきて、我慢してコトをなし

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その臭いを触媒に、時間がワープし――ホテトル嬢を買ったら、キョーレツに腋と股間が臭い女がやってきて、我慢してコトをなし


※写真はイメージです

 せっかく風俗に行って高いお金を払ったのに、写真とまったく別人の100kg級の女が来た、公称年齢プラス20歳のアラフィフが来た、微動だにしないマグロ嬢が来た…。

 風俗好きなら、この手のハズレ体験は二度や三度ではないだろう。だが、本物の粋人ともなると、「ブスに当たって文句言ってるようなしみったれ野郎は、風俗に向いていない。ハズレも含めて風俗の醍醐味なんです」(先鋭的風俗ライター・村上雄二氏)。もはや悟りの境地である。

 そんな達人の一人、マンガ家の
桜壱バーゲン
氏はありとあらゆる風俗を取材し、「ハズレ風俗マンガ界の帝王」とも称されているという。ほんの一例を挙げると…「カラオケコンパニオン」(カラオケの個室でセクシーコンパニオンといちゃいちゃするサービス)で派遣されてきた26歳は、“しなびたキューリ”。ガリガリで貧乳、鼻にできたニキビがキューリ感を増幅し、おまけに歌も小声でボソボソと暗く、いたたまれない60分を過ごしたという。氏がよく取材している「老け専デリヘル」となればハズレもくそもないが、77歳のデリヘル嬢と巣鴨駅前で待ち合わせしたときは、72歳の嬢が、腰の曲がった77歳を支えながら現れたそうである。(桜壱氏のブログ 
 週刊SPA!7/17発売号「[風俗大ハズレ体験]地獄変」では、桜壱バーゲン氏の体験談を含め、一般の風俗好き男たちや「カリスマ客・ヒクソン高田氏」らが、そんな涙の武勇伝を語り合う。

 そういえば、『苦役列車』で芥川賞をとった西村賢太氏はやっすい風俗好きで知られるが、ハズレ体験を描いた短編小説がある。


腋臭風呂
」(『二度とはゆけぬ町の地図』角川書店・所収)というやつだ。肉体労働者だった主人公(≒西村氏自身)は、近所の風呂屋で、とんでもなく腋臭の臭い男に出会い、束の間の幸せであるバスタイムを台無しにされる。その臭いを触媒に、時間がワープし――ホテトル嬢を買ったら、キョーレツに腋と股間が臭い女がやってきて、我慢してコトをなした体験がつづられる。

「風俗嬢が臭かった」という、ハズレ体験の王道を見事に文学に昇華した賢太兄貴。だが、「マン臭への呪詛がよく描けている」などと評価するほど経験知がある文芸評論家はいなかったと見える。 <文/週刊SPA!編集部>

徳国黒金剛
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